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旅する〈catering for me!〉 にのへ編 〜その6〜

17:40 おもてなしの宿/金田一温泉郷

すっかり陽が落ちた。
闇夜のなか一行を乗せたワゴンが向かうのは、二戸の金田一温泉郷にある〈おもてなしの宿 おぼない旅館〉。座敷童が出ることで有名な「緑風荘」のお隣で、時々〈おぼない旅館〉にも座敷童が遊びに来ると言う。
「なんと風情のある佇まい…」と思いきや、中は意外にも洋風。玄関にライオンやトラもいるではないか。廊下の向こうから、子供をおぶったかわいらしい仲居さんが小走りにやってきた…と思ったら、なんと女将さん(名前はももこ)。この宿、いい意味で予想を裏切ってくれる。

荷物を下ろしてひとっ風呂浴びる前に、宴会場へ集合する。
岩手名物〈かっけ〉、明日訪問する〈雑穀〉、そして新種を含む〈りんご〉を試食。

りんごは、おいらせ、ぐんま名月、紅いわてなど、まだ名前のない新種も含めて9種類を食べ比べた。
こうして並べてみると、見た目も香りも酸味も、それぞれ全く違う。甘くて芳醇、さっぱり爽やか、シャキシャキで酸味が強いものと、個性が際立つ。

かっけは、そばをこねて薄く伸ばしたものを小さく切り、煮て食べる岩手の郷土料理だ。
そば以外に、小麦粉でつくった〈むぎかっけ〉もあり、五穀麴味噌やにんにく味噌につけていただいた。

ひえ、餅ひえ、あわ、いなきび、アマランサスと、意外と馴染みのない〈雑穀〉にはケータラーも興味津々。もちもち食感を楽しんだ。

ここぞとばかりに五感をフル稼働させて試食したものの、はたと気がつけば一同満腹。
はたして、この後に待つ夕食の入る余力はあるのだろうか。

テキスト/ばんしょうかおる
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